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チェコで生まれた角砂糖+観光情報

「i Ahoj!」2021年11月号は、もうご覧になりましたか?

むにゃむこコーナーでは、「チェコで生まれた角砂糖」という題で書いております。

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角砂糖はチェコで発明されたことをご存知でしょうか?

時は1841年。当時のチェコは、オーストリア=ハンガリー帝国の一部でした。

砂糖は大きな塊で作られ、使う時には道具で砕く手間が必要でした。

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南ボヘミアのダチツェ Dačice という町で、

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砂糖工場長をしていたスイス系チェコ人、ヤクブ・クリシュトフ・ラトゥ氏 Jakub Kryštof Rad の妻ユリアナさん Juliana は、来客用のお茶に入れる砂糖を砕こうとして、指にケガをしてしまいました。

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妻は夫に、角砂糖の製造を提案しました。角砂糖ならケガもせず、数も数えやすく、置き場所も取らないと考えたのです。

妻の提案を元に、ラトゥ氏はこの世に角砂糖を誕生させました。ラトゥ夫妻の愛の結晶ですね。♡ 

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ラトゥ氏は角砂糖製造用の圧縮機を作って、ダチツェでの角砂糖製造権利をウィーンの王立裁判所に申請し、1843年1月23日に認められました。

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ダチツェの町の博物館では、角砂糖発明や砂糖の歴史についての展示をしています。

また、町の歴史や産業についての展示や、お城見学ツアーもあります。

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Havlíčkovo náměstí, 85, Dačice

2・3月 

火〜金 9〜12時、13〜16時

4・5月、9・10月

火〜日 9〜12時、13〜16時 

6〜8月

火〜日 9〜12時、13〜17時

11・12月

火〜金 9〜12時、13〜16時

日 13〜16時

1月は休館のようです。

 

大人 50コルン

6〜18歳、60歳以上 30コルン

家族券 130コルン(大人2人+子ども3人以内)

 

お城の博物館には他に、ダチツェの歴史・産業についての展示と、お城見学ツアーもあります。

 

 

ダチツェには、個人所有の航空博物館もあります。

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飛行機やエンジンから勲章まで夥しい数の展示に、飛行機オタクな方は血が騒ぐことでしょう。

旧東側(旧ソ連、チェコスロヴァキア)のコレクションは、日本ではあまりお目にかかれないのでは?

 

Palackého náměstí 58, Dačice

7・8月の夏休みなど休暇期間中 火〜日 9〜12時、13〜17時

それ以外 土日 9〜12時、13〜17時

入場料 募金箱に任意の額を入れます。

 

趣のある歴史的街並みが印象深いダチツェの近くには、世界遺産の町テルチュ Telč があります。テルチュへお出かけの際に、ダチツェへも足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。