皆様、2022年5月号の「i Ahoj!」はもうご覧になりましたか?
むにゃむこコーナーでは、毎年恒例、「夏はチェコでもカレー」と題し、プラハ市内のカレー屋さんを3軒ご紹介しています。
(注 インド系のカレー屋さんのみで、タイ・カレーは取材していません。)
ここではその3軒を、さらに詳しく、入り口階段の段数に至るまで、豊富な写真と共にご紹介します。
また、「i Ahoj!」未掲載の4軒もご紹介。3月中旬から毎週カレーを食べ続けました。カレー馬鹿と呼んでください!!
さらにプラハのおいしいカレー屋さん一覧と、カレーが食べたくなる映画のご紹介もあります。これで今年の夏は完璧ですね!
「辛いのが苦手なので、カレーは無理・・・」
という方は、辛さ控え目のマドゥラス MADRAS をお選びください。また、バイキングでなければお店の方にお願いして、辛さを調節してもらえます。
まずは「i Ahoj!」掲載の1軒目。新しくできたお店です。
*2023年現在、「Ekant Indická restaurace」という名前に変わりました。平日ランチはビュッフェではなく、お手頃価格の定食形式になりました。
味もインテリアも洗練されており、女性好みのお店です。
Karlovo náměstí 17, Praha 1
最寄駅 地下鉄B線・トラム Karlovo náměstí、トラム Novoměstská radnice
11〜23時
平日ランチ・ビュッフェ 11〜14時半 150コルン
カレル広場のすぐ近く。インド系のお客様が多く、本場のお味と思われます。
ヨーロッパ調のおしゃれなインテリアで、優雅に寛いでカレーを楽しめます。
入り口は2階にあり、階段を上ります。
ビュッフェ・コーナー。
サラダ2種とソース4種。色彩や盛り付けなど、見た目にとても気を配っていて美しいです。
鶏の手羽先。じゃがいものほうれん草和えにんにく風味。
カレーは4種類。鶏肉のカレー。
こちらは味違いの鶏肉のカレー。
マッシュルームのカレー。マッシュルームがゴロゴロ。
ナスのココナツ・ミルク入りカレー。とても奥深いお味でした。
ごはんは2種類。
バター・ナン。モチモチでもカリカリでもなく、しっとり。
デザートもありました。
飲み物にガスなし水を注文したら、美しいカットグラスに氷が入っていました。チェコでは珍しい細やかな気配りです!
お会計はレジでどうぞ〜。
とても居心地がよく、通いたいと思わせるお店でした。何から何まで洗練されていて、特に女性に喜ばれるのではないでしょうか。
続いて2軒目は、ヴィノフラディ Vinohrady にある安定の老舗です。
Korunní 67, Praha 2 - Vinohrady
最寄駅 トラム Vinohradská vodárna
平日 11〜23時
土 13〜23時
日 13〜22時
平日ランチ・ビュッフェ 11〜14時半 149コルン
宅配あり。
店舗は地下1階にあり、階段で降ります。
平日ランチ・ビュッフェは、
食欲旺盛な常連男性たちで大盛況!!活気がありました。
鶏肉のカレー2種、ヴェジタリアンの豆カレー2種。
プレーン・ナンは薄いカリカリ・タイプ。
薄いパリパリ煎餅がおいしい!!
残念ながら、デザートはありません。
客席は広々ゆったり。
大勢で座れる大きなテーブルもあります。
全体的に質実剛健な雰囲気です。これが食欲旺盛な男性達に人気の理由でしょうか。
お会計はレジでどうぞ〜。
次は3軒目。今後、発展しそうな予感の有望株です。
Mikovcova 7, Praha 2 - Vinohrady
最寄駅 地下鉄C線・トラム I. P. Pavlova
火〜日 11〜23時
月休
平日ランチ・メニュー 11〜15時 火水、木金は同じメニューで、5種類あり。
宅配あり。
グルメ評価サイトの5点満点が本当なのかを確認に行ったところ(やらせの場合もあるので)、お店の外観に一瞬「大丈夫?」とひるみましたが、評判通り味は最高でした!
↓ 木・金のランチ・メニューより、ほうれん草と自家製チーズのカレー。ちょい辛にしていただきました。
↓ 焼き立てナンは、カリカリともちもちの混合型で、と〜ってもおいしかったです!!たっぷりあって食べ切れず、ひと切れ持ち帰りました。ジップロックを携帯すると安心です。
白米も選べます。
客席は全部で10席。こぢんまりとしたお店です。
・4人掛け×1
・2掛け×3
昼時は配達の注文も立て込むので、11時45分〜12時半頃の大繁盛時は避けた方が無難そうです。
カード払いは200コルン以上から。お会計はレジでどうぞ〜。
トイレがなく、近所の提携レストランで借用します。
それでも勝手知ったる常連客が次々とやって来る大人気のお店。今後、大発展しそうな有望株です。
次は、「i Ahoj!」ではご紹介していないカレー屋さんを4軒どうぞ〜。
まずは安定の老舗、Masala が新しくプラハ5区の Anděl に開いた3号店です。
さすが実力派、ランチといえども一切手抜きなしの本気勝負です。
Jindřicha Plachty 27, Praha5
最寄駅 地下鉄B線・トラム・バス Anděl
平日 11〜22時半
土日 11時半〜22時半
平日ランチ・メニュー 11〜17時 13種類あり。
入り口に下り階段が7段あります。
宅配あり。
オフィス街にあるので、平日昼時の混雑を避けて13時過ぎに伺ったところ、広い店内は空いていました。客席は何ヶ所かに分かれており、客席数が多いです。
運ばれて来たお料理を見てビックリ!125コルンでこの分量。バター・ナンは、噛み応えのあるタイプで珍しい。しかも、ナンの下には・・・
白米が!!こんなに太っ腹でいいんですか!?
食べ切れなさそうな方は、ナンか白米を選ぶか、量を調節してもらうかするといいのではないかと思います。むにゃむこはここまで頑張りましたが・・・容器持参で行くんだった・・・残して申し訳ないっ。
お味は、お得なランチといえども手加減なしの本気。さすがプラハを代表するインド・レストラン Masala です。お会計はレジでどうぞ〜。
オーナーの方がテーブルにご挨拶に見え、気さくにお話ししてくださいました。
また、給仕の若い女性、Niyati ニヤティさんが、まるで身内のようにとても温かく愛情深く接客してくださり、感激でした〜。オーナーの提案で写真を撮らせていただきました。ニヤティさんには英語でお話しくださいね〜。
お会計はテーブルではなく、レジでどうぞ〜。
次は、マラー・インディア Malá India。「小さいインド」という意味です。
Krakovská 3, Praha 1- Nové Město
最寄駅 地下鉄A・C線 Muzeum
平日 11〜22時
土日 12時〜22時
平日ランチ・メニュー 11〜15時
入り口に下り階段が合計11段あります。
宅配あり。
店内は広く、人数に合わせて座れます。大勢でも大丈夫な大きなテーブルもあり。
平日ランチ・メニューの付け合わせは、白米、プレーン・ナン、ガーリック・ナンの中から選びます。値段が違います。
↓ ひよこ豆のカレー。トマトソースで、香辛料控えめの甘めのお味。薄いナンは、焼き立てではありませんでした。
給仕の人は全く愛想がなく、飲み物の注文は取らない。それでもお客が来ており、持ち帰りする人や宅配人もいて、結構繁盛しているようでした。お会計はレジでどうぞ〜。
ウェブサイトには水曜休みと書いてあったり、水曜の平日ランチの品書きが書いてあったりして、いつ休業なのかよく分からない店ですが、週末は確実に営業しています。気が向いたらどうぞ〜。
3軒目は、超意外な穴場です。半年前に開店した英国風スポーツ観戦バーですが、インド料理も食べられます。若いインド人男性がお父様と一緒に経営しており、お客様のご要望に応じてどんどん改善して行きたいとのことです。
Štěpánská 23, Praha 1- Nové Město
最寄駅 地下鉄A・C線 Muzeum、B線 Karlovo náměstí
トラム Novoměstská radnice、Lazarská、Vodičkova
月〜水 11〜翌日の1時
木〜日 12時〜翌日の2時
平日ランチ・メニュー 11〜14時 119コルン
大きなサッカーの試合がある時などは、興奮のるつぼと化すのでしょうか。チェコのビール以外にギネス・ビールもあります。
平日日替わりランチは119コルン。白米かナンを選びます。11〜14時。
平日日替わりランチ・タイム以外は、同じカレーでもお値段が239〜289コルンになります。
野菜カレー。ピリ辛でした。
まず、このボリュームにビックリ!そして、香辛料がふんだんに使われているカレーのお味は、ごまかし一切なしの本格派。その濃厚さから、シェフの本気度が伝わって来ました。これで119コルンは破格過ぎます!!採算度外視なのでは・・・?
パリパリの焼き立てナン。
平日ランチできる方は是非お出かけになって、この感動を味わってみてください。
平日は無理な方でも、お値段は高くなりますが、夜や週末にどうぞ〜。
お支払いはバー横のレジで。
地階にはバー付きのサロンがあり、ビリーヤードがができます。貸切にいいですね。カラオケもあります。
4軒目は、立派な一戸建てが並ぶプラハ6区の高級住宅地街に新しくできた、高級感のあるカレー屋さんです。
Východní 7, Praha 6–Střešovice
最寄駅 トラム Sibeliova、Ořechovka(どちらで降りても、ほぼ同じ)
バス Macharovo náměstí
Petřiny からトラムで5〜6分です。
レストランへ行く途中、Východní 通りの桜並木がちょうど満開で、きれいでした。
レストランは、Na Ořechovce 通りに面した、この建物内の背中側にあります。
歩道の曲がり角に看板が立っています。
平日 11〜22時
土日 12〜22時
平日日替わりランチ 11〜15時 毎日5種類。155コルン、165コルン。ヴェジタリアンは2種類。
春から夏にかけて気持ちよさそうな外席があります。
月曜日のヴェジタリアン・メニュー、自家製チーズ入りのカレーと、じゃがいもとグリンピースのカレー。じゃがいもカレーは、どのカレーを選んでも付いて来ます。
カレーはさらりとしており、甘口のピリ辛。食べやすいお味でした。
焼き立てバター・ナンは、薄生地で軽いです。
むにゃむこにはちょうどいい量でしたが、男性には物足りないかもしれません。ナンをお代わりしていたインド人らしき男性がいました。
デザート。お菓子?果物?甘くした野菜なのか何なのか、よく分からないまま食べ終えました。
とにかくお客さんが次々に来て、広い店内のテーブルは11時45分にはほぼ満席になりました。外席もありますが、平日昼なら11時半頃までに行くか、12時半以降の訪問だと安心そうです。もちろんテーブル予約もできます。
給仕の男性達はとても紳士的な物腰で、テーブル・セッティングやインテリアなど高級感があります。
テーブルも椅子もどっしりしており、テーブル同士の間隔がゆったりしているので落ち着きます。
お支払いはお席で。
新型コロナでプラハの飲食店業界は低迷したかと思いきや、インド・レストランは続々新しいお店が出来て大繁盛。カレー戦国時代は続く!!といった感じです。
以上、2022年のカレー馬鹿リポートでした〜。
カレー研究会プラハ支部会員(本部は大阪)のむにゃむこは、2010年5月16日からプラハのカレーを食べ続けて来ました。
この12年間で、プラハのカレー業界は大きく変わりました。
カレー屋さんといえばヴィノフラディ Vinohrady だったのが、徐々にプラハ市内全体に広がり、今や中心部と住宅地街を含む至る所にカレー屋さんがあります。
また、老舗名店のすぐ近くに開店した、腕に自信のある道場破り店も複数登場しました。
新型コロナの影響か、閉店してしまった名店もあるのが残念です。
チェコのカレー屋さんは殆ど外れがなく、どのレストランで食べてもおいしいですが、ランチ・タイムといえども香辛料を惜しみなく使っているレストランには心意気を感じます。
以下、行ったことのあるプラハのカレー屋さんを分類してみました〜。
皆様お気に入りのカレー屋さんはどれでしょうか。
《安定の老舗》
《中堅勢力》
《大型チェーン店》
《新興勢力》
↑ 2024年3月現在、ランチ・ビュッフェは味の質が下がりました。
《プラハ郊外の実力派》
《ちょっと高級派》
↓ 食べに行ったことはないのですが、知り合いがインド料理部門を「素晴らしい!」と褒めていたので。
《ヴェジタリアン、ヴィーガン》
《今回は時間切れで行かれなかった、気になる新しいお店》
プラハには、これ以外にもカレー屋さんがあります。また、もちろんプラハ以外の町にもあります。
最後に、カレーが食べたくなる映画の予告編を2本、どうぞ〜。
おいしいカレーで、夏を元気にお過ごしくださいね!!