プラハに、創造性溢れるおしゃれなチェコ・デザインだけを集めた子ども用品のお店、
「Hugo chodí bos ヒュゴは裸足で歩く」
があります。
アデーラさん Adéla というチェコ人女性が、
「チェコ製の良質な子ども用品を揃えたお店が欲しい!」
と思って始めたお店です。ヒュゴは息子さんのお名前。
最寄駅 地下鉄A・B線 Můstek、トラム Václavské náměstí
プラハ7区店
最寄駅 トラム Kamenická
ヴァーツラフ広場からすぐの1区店に伺いましたので、その様子をご覧ください。
1階部分の薄いオレンジ色が店舗です。
通り過ぎてから、ふと気になって戻り、不審者のように覗いてから入店したのですが、大当たりでした〜。
まず目に止まったのは、コヴァプ社 KOVAP のブリキのおもちゃ。ゼンマイで動きます。
コヴァプ社は1946年創業の老舗で、耐久性があり考え抜かれたおもちゃは、何世代にも渡って愛されています。
創業75周年(2021年)記念の限定品。
女性の店員さんがとても気さくで、見せ上手、話し上手。
「コヴァプのおもちゃは、子どもはもちろん喜ぶけれど、子ども時代を思い出したお父さんが、我が子以上に嬉しそうなの。子どもを口実に色々買い揃えて、童心に帰って楽しんでるわ。奥さんは夫を「しょうがないわね〜」という目で見てますね」
「昔買ったおもちゃの鍵を失くしてしまっても、鍵だけ買えばまた遊べる。とにかくコヴァプのおもちゃは意外性を突く動きをするので、子ども達は夢中になるの」
お誕生日やクリスマス・プレゼントには、ちょっと高価なトラクターが人気だそうです。
チェコの世界的アニメーション(セル、人形)作家、絵本作家、イジー・トゥルンカ氏 Jiří Trnka の情感溢れる身長計。みんなよく寝て、大きくな〜れ。
陳列も美しい。
熟考の上、選び抜かれた商品ということが伝わって来ます。
車のアップリケを押すと、「プープー」音が鳴ります。
いちごの「プープー」は、車よりキーが高い音。
りんご。
動物のアップリケでも楽しそうですね。
チェコのキャラクター。肌触りがよさそうです。
紙でできたプラハの街。
はさみとのりで組み立てる、紙のジオラマ。プラハ旧市庁舎の時計塔、国民劇場、キュビズムの街灯、ヴィシェフラトゥ、T3のトラム、機能主義建築、ペトゥシーン塔が見えます。ステキですね。お土産にもよさそうです。向かって右下は、このプラハ1区店の建物。
折り紙コーナー。チェコでも折り紙が人気なのか、年配の女性が、
「折り紙の本はない?」
と訪ねて来ました。
あとは、学童になる準備用の教材もあります。(チェコでは義務教育入学前の1年間、幼稚園に通うことが義務付けられており、学童になるための準備をしっかりと行います。)
手回しオルゴール。哀愁漂うメロディー。
駒。軸を押すと回転します。音楽が鳴る駒も。小さなお子さんでも回せるような安定機能が付いている駒もあります。
チェコといえば、もぐらのクルテク Krtek。チェコの人たちは、愛着を込めてクルテチェク Krteček と呼びます。楽しい知育おもちゃがいっぱい。
木製おもちゃ。
歩き始めたお子さんが、もっと歩きたくなるおもちゃ。紐を引っ張って歩くと、カエルが太鼓を叩きます。うるさいのが嫌な親御さん向けに、音がしないものもあるという周到さ。
ネズミの親子は、頭をクルクルさせます。それがまた愛らしい。
乳児向けおもちゃと小物も忘れてはなりません。
小さな手に馴染む形の車。色も形も美しいですね。
店員さんによると、チェコ製の商品を仕入れるのはとても大変なのだそうです。というのも、チェコのメーカーは国内ではなく、チェコよりも人件費の安い中国やマレーシアなどのアジアで生産することが多く、チェコまでの輸送費を合わせてもチェコ国内で生産するより安くつくのだとか。という事情で、国内発注ではなく、生産場所を突き止めて仕入れているものもあるそうです。
いかがでしたか?気に入られた方は、是非お店を訪問されてみてくださいね〜。店員さんが笑顔でおもちゃの遊び方を実演してくだり、また、チェコ人としての経験や意識をお話しくださり、とても楽しいひと時でした〜。
写真撮影やウェブ掲載を快諾してくださり、ありがとうございました。